LUNA SEAの聖地・秦野の曾屋神社に参拝してきた──水の神様に会いに行った夏の日のこと

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セナ
こんにちは、セナです。 今回は神奈川県秦野市にある曾屋神社(そやじんじゃ)に、友人と一緒に参拝してきました。 きっかけは、LUNA SEA。 ドラマーの真矢さんが6歳の頃からこの神社のお囃子団体「乳牛(ちゅうし)二番組」に参加していて、祭りで太鼓を叩いていた場所。 秦野はLUNA SEAメンバー4人が幼少期を過ごした街で、ファンにとっては聖地そのもの。(以前タクシーの運転手さんがおっしゃっていました。) 秦野駅の列車接近メロディーが『ROSIER』と『I for You』になったことも記憶に新しいし、駅前のまほろば大橋にはメンバー5人の手形碑もある。 今年2月に真矢さんが亡くなったという報せは、本当に胸が痛かった。 だからというわけでもないけれど、一度ちゃんとご挨拶に行きたいなと思っていたんです。曾屋神社に。 真矢さんの太鼓の原点であり、秦野の町をずっと守ってきた水の神様のお宮。 「お願いごと」というよりは、ただご挨拶をしに行く──そんな気持ちで向かいました。

境内に一歩入った瞬間、空気が変わった

参拝したのは数日前。8月の秦野、当然のことながら蒸し暑いです。

駅から歩いて向かう道中も、じっとりとした夏の空気にまとわりつかれる感じ。「暑い……」以外の感想が出てこない。

でも。

鳥居をくぐって境内に足を踏み入れた瞬間、空気がふわっと変わったの。

蒸し暑さがすっと引いて、澄んだ、涼しい空気に包まれた感覚。

エアコンの冷たさとは全然違う。木々に囲まれているから木陰の涼しさはもちろんあるんだけど、それだけじゃ説明がつかないくらい、空気の「質」そのものが違った。

境内全体がふわっと、しんとした静けさに満ちていて、外の蒸し暑い世界とは完全に別の空間になっていました。

友人も「ここ、涼しくない?」って小声で言っていたから、私だけの体感ではなかったと思う。

水の神様のお膝元だからなのかな。それとも、歓迎してもらえたのかな。

どちらにしても、すごく心地よかった。

曾屋神社のこと──水の神様と、1160年の歴史

せっかくなので、曾屋神社の基本情報をまとめておきます。

曾屋神社の創建は、今からおよそ1160年以上前、天長年間(824〜834年)の御鎮座とされています。 古文書が散逸していて詳しいことはわかっていないけれど、この場所に湧き出る清水に「水を司る神様」を祭ったのが始まりだと考えられています。

御祭神は水波能売命(みずはのめのみこと)を主祭神として、伊弉那美命、誉田別命、事代主命、加茂別雷命、菊理比売命の6柱。

江戸時代には「井明神社(いみょうじんじゃ)」と呼ばれていて、明治6年に周辺の6社を合祀して、地名にちなんで「曾屋神社」と改称されました。

そしてこの神社のすごいところは、境内の湧水が近代水道の礎になったこと。

明治23年、この井明神社(曾屋神社)の湧水を水源として「曽屋区水道」が敷設されました。函館、横浜に次いで全国で3番目の近代水道。 神社の湧き水が町の命の水になっていたということです。

享保8年(1723年)には「正一位」の極位を授けられているので、江戸時代からかなり格式の高い神社だったことがわかります。

そしてLUNA SEAファンにとっては、真矢さんが幼少期からこの神社の例大祭でお囃子の太鼓を叩いていた場所。 6歳から「乳牛二番組」に参加し、太鼓や笛、神輿担ぎに携わっていたそうです。 あの世界的ドラマーの原点が、この神社のお祭りにあったと思うと、鳥居の前に立つだけで胸が熱くなる。

はだのふるさと大使として地元の祭り文化を盛り上げ続けた真矢さん。 昨年のたばこ祭りでは車椅子でファンの前に姿を現して「必ず復帰してドラムのスティックを振る」と話していたけれど、それはかなわなかった。

でも曾屋神社に来ると、真矢さんが太鼓を叩いていた頃の空気が、まだここに残っているような気がしました。(一緒に行った友人がLUNA SEAのファンだった!)

井之明神水──石が赤いのには理由があった

境内の奥に進むと、御神水「井之明神水(いのみょうじんすい)」の湧き出る場所があります。

こんこんと湧き出る清水。実際に飲めます。

口に含むと、やわらかくて、すっと体に入ってくる感じ。夏の暑さの中でこの水を飲むと、体の内側から浄化されるような気持ちよさがありました。

そして湧水が流れる水路を見て、ちょっと驚いたのが——石が赤くなっていること。

最初は「錆? 塗料?」と思ったんだけど、これには実はちゃんとした由緒がありました。

この赤い色の正体は「タンスイベニマダラ」という藻の一種。環境省のレッドリストにも載っている準絶滅危惧種です。

令和5年に専門家によって正式に確認されたもので、良質な水質、安定した水温、適度な木漏れ日が揃った環境でしか生息できない。神奈川県内でも報告例が少ない、とても貴重な存在だそう。

つまりこの赤い石は、水がそれだけ清らかで、環境が守られている証

平成16年に旧湧出口が再発見されて御神水が復活してから、間もなくこの赤い藻が現れたというから、まるで水の神様が「ここにいるよ」と印をつけたみたい。

曾屋神社の切り絵御朱印にも、このタンスイベニマダラがあしらわれているそうです♡

湧水を受ける「女石(おんないし)」と呼ばれる凹んだ小松石の水鉢、それと対になる凸状の「男石(おとこいし)」も見ることができます。雌雄一対の「妹背石(いもせいし)」という珍しい石もあって、水にまつわる見どころが本当に多い。

社務所は閉まっていたけれど

この日、残念ながら社務所は閉まっていたので、御朱印はいただけませんでした。おみくじも引けず。

曾屋神社には「落花生みくじ」というご当地みくじもあるみたいなので、次回のお楽しみにしておきます。「魔滅忠実(まめまめ)」って名前が可愛い♡

社務所の対応時間は午前9時〜午後5時。参拝自体はいつでもできるけれど、御朱印やお守りがほしい方は時間に余裕を持って行くのがよさそうです。

※追記:9/2 曾屋神社に再度参拝したので、御朱印いただいてきました!

参拝後の気持ち

帰り道、友人と「気持ちよかったね」と話しながら歩きました。

特別ドラマチックな出来事があったわけじゃない。シダが揺れたとか、蝶が飛んできたとか、そういう派手なサインはなかった。

でも、あの境内に入った瞬間の空気の変化。湧水の清らかさ。ふわっとしんとした静けさ。

それだけで十分だったなあ、と思う。

真矢さんにもご挨拶できた気がする。太鼓の音は聞こえなかったけれど。

秦野は「水の街」──湧水散策もおすすめです

最後にひとつ、伝えたいこと。

秦野は湧水の宝庫です。

秦野盆地湧水群は環境省の「名水百選」にも選定されていて、市内にはいくつもの湧水スポットが点在しています。

秦野駅から徒歩5分ほどの「弘法の清水」は、弘法大師が杖をついたら水が湧いたという伝説が残る場所。曾屋神社のすぐ近くには「曽屋水道記念公園」もあって、明治時代の配水場跡が公園として整備されています。

丹沢の山に囲まれた盆地に約7億5千万トンの地下水が貯えられているというスケールで、街全体が天然の水がめのような場所。

神社で御神水をいただいた後、湧水を巡りながら秦野の街を散策する──そんな過ごし方がすごくおすすめです。街の空気が気持ちいいのは、きっとこの水の恵みがあるからだと思う。

新宿から小田急ロマンスカーで約1時間。ちょっとした日帰り旅にちょうどいい距離感なので、ぜひ足を運んでみてください♡ 👇関連記事も秦野の神社についてまとめてあるのでバスやタクシーを利用して日帰り旅を楽しんでみてください。

 

曾屋神社 基本情報

所在地: 神奈川県秦野市曽屋1-6-10

アクセス: 小田急線「秦野駅」北口から徒歩約17分/バス利用の場合「宮前」下車すぐ

電話: 0463-81-0805(午前9時〜午後5時)

御祭神: 水波能売命(みずはのめのみこと)ほか5柱

駐車場: あり

公式サイト: https://www.soyajinja.com/

 
セナ
水の神様に会いに行った夏の日。あの澄んだ空気を思い出すだけで、少し涼しくなる気がする。 次は社務所が開いているときに行って、落花生みくじを引きたいな。
     

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