雨の赤坂・豊川稲荷東京別院へ参拝 悪縁を断ち、良縁を結ぶ——雨に濡れた境内で出会った、お狐様と七福神と、自分だけの祈りの時間。
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セナ

こんにちは、セナです。

前回の馬橋稲荷神社へ参拝|双龍鳥居と都内最大の開運鈴を持つ鎌倉時代創建の稲荷神社【杉並区・阿佐ヶ谷】
の後に、実は豊川稲荷さんへもお参りに行かせてもらいました。

というのも、荼枳尼天(だきにてん)様がお祀りされている曹洞宗のお寺です。

お稲荷さんとも関係があるような、別の神様なのか、
その辺もご説明しながらまとめてみました!

 

 

🦊豊川稲荷東京別院とは——「お稲荷さん」なのにお寺?

豊川稲荷東京別院は、東京メトロ赤坂見附駅から徒歩5分、青山通り沿いに佇む曹洞宗の寺院です。
「稲荷」と聞くと神社を想像しがちですが、正式名称は「宗教法人 豐川閣妙嚴寺(とよかわかくみょうごんじ)」、山号を圓福山(えんぷくざん)とする禅宗のお寺。
ですので、参拝は二礼二拍手ではなく合掌・一礼が正しい作法になります。

お祀りしているのは豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)。
順徳天皇の第三皇太子である寒巖禅師が感得された仏法守護の善神で、稲穂を荷い白い狐に跨るお姿から「豊川稲荷」の通称で親しまれるようになりました。
愛知県豊川市にある本山・妙嚴寺の直轄別院として、全国唯一の存在です。

豊川吒枳尼眞天と大黒天——実は同じお方の別のお姿

豊川稲荷東京別院で見逃せないのが、境内に鎮座する「招福利生大黒天」です。
この大黒天さまは、ご本尊である豊川吒枳尼眞天の化身とされています。

つまり、尊天さまが姿を変えて私たちに福を授けてくださるお姿なのです。

吒枳尼天はもともとインドの神格「ダーキニー」に由来し、密教の中で善神へと昇華された存在。
日本に渡り、白狐に跨り稲穂と宝珠を持つ天女のお姿で稲荷信仰と深く結びつきました。
大黒天という福の神としてのお顔も持つ吒枳尼眞天は、商売繁盛・家内安全・福徳開運はもちろん、縁切り・縁結びまで幅広く守護してくださる、まさに女性にとって心強い存在です。

大岡越前守が繋いだ江戸と現代の縁

豊川稲荷東京別院の起源は、名奉行・大岡越前守忠相公にあります。
大岡越前守が日々信仰していた豊川稲荷のご分霊を自邸にお祀りしたのが始まりで、やがて江戸庶民の願いに応えて一般参拝が開かれるようになりました。
明治20年(1887年)に赤坂一ツ木の大岡邸から現在地へ移転遷座し、今日に至っています。

歴史をさかのぼれば、今川義元、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった名だたる武将たちもこの尊天さまに帰依していたというのですから、そのご神徳の深さがうかがえます。

雨の日の参拝——濡れた境内がくれた特別な時間

この日はあいにくの雨模様。でも、雨の豊川稲荷は格別でした。山門をくぐると赤い提灯が雨粒に光り、境内はしっとりとした静けさに包まれていて、参拝者もまばら。
まるで尊天さまが「今日はゆっくりしていきなさい」と言ってくださっているような、贅沢な空気感でした。

時折、雨が止み参拝もゆっくりできたことが嬉しい出来事でした。

境内の見どころ——女性が巡りたいご利益スポット

本殿——まずはご本尊にご挨拶

境内に入ったらまず本殿へ。ご本尊・豊川吒枳尼眞天をお祀りする本殿では、お正月や特別な時期を除き、ご祈祷を受けなくても拝殿内に上がることができます。
参拝作法は「帰命頂礼 豊川吒枳尼眞天(きみょうちょうらい とよかわだきにしんてん)」を3回、次にご真言「オンシラバッタニリウンソワカ」を7回唱え、最後にもう一度3回唱えるのが正式。
ただし、思いを込めて丁寧にお参りすれば回数にこだわらなくて大丈夫とのことです。

手前にあるお供えの棚にお供えを入れてから参拝させていただく形です。

蝋燭もお供えできるように小さいものが近くにあるので、購入して蝋燭を立てさせていただきました。

三所殿でお守りを購入したり千本幟や大きいサイズの蝋燭も購入することができます。

融通稲荷——「もうお金に困りたくない」あなたへ

本殿の左手にある融通稲荷は、尊天さまの別のお姿である南無如意宝生尊天をお祀りしています。
真心込めて信心すれば金銀財宝に恵まれるというご利益で、参拝後にいただける黄色い袋入りの「融通金」をお財布に入れて持ち歩くのが人気です。
1年後に感謝を込めてお返しするのが慣わし。お正月には長蛇の列ができるほどですが、年間を通していただけます。

セナ

私と友人たちは融通金をいただいたので、来年またお返しに行きたいと思います♪

ちゃんとお財布に入れて大切にしないと!

 

 

銭洗い弁財天——金運をさらにアップ

融通稲荷の奥には七福神のひとり、弁財天さま。
前にある池でお金を洗う「銭洗い」ができ、ご真言「オンソラソバテイエイソワカ」を唱えながら清めると金運アップにつながるとされています。
弁財天の使いである蛇にちなみ、巳の日に参拝するとさらに良いともいわれています。

お供え専用の棚に卵をお供えして銭洗いさせてもらいました👏

叶稲荷——本気の悪縁切りスポット

弁財天の奥にひっそりと鎮座する叶稲荷尊天。
こちらも豊川吒枳尼眞天の別のお姿で、地相・家相・方位・厄などあらゆる悪事を断ち切り、禍事災難を取り除いて開運招福をもたらしてくださいます。
ただし、他人の不幸を願うのではなく、自分自身が悪縁から離れることに集中するのが大切。
叶絵馬(500円)に願いを書いて奉納するのが定番です。悪い縁をすっぱり切りたいときに頼りになるお稲荷さまです。

愛染明王——悪縁を切ったあとの良縁結び

叶稲荷で悪縁を断ち切ったら、そのまま奥へ進んで愛染明王さまへ。
恋愛・結婚・愛情にまつわるあらゆる良縁を守護してくださる神さまで、ハート型の縁結び絵馬を奉納するのが人気です。
恋愛だけでなく、仕事の良縁や友人関係、さらには推し活のご利益まであるとの声も。
ライブチケットが当選したという体験談もSNSで話題になっています。近くには縁結びのご神木「梛(なぎ)」の木もあり、北条政子と源頼朝がこの木の下で愛を誓ったというロマンチックなエピソードも。

招福利生大黒天——尊天さまの化身に福をいただく

2008年(平成20年)に鎮座した招福利生大黒天は、前述のとおり豊川吒枳尼眞天の化身。
ご真言「オンシラバッタニリウンソワカ」を唱えれば、災難を除き福をもたらしてくださいます。
毎年新年から限定100体だけ授与される「大黒尊天御札」(10,000円)は、一生もののお守りとして知られ、毎年お求めになるリピーターもいるほどです。
お供え物は飴の盛り合わせが良いとされています。

奥の院——尊天さまの「ご自宅」

本殿が尊天さまの「執務室」なら、奥の院は「ご自宅」ともいわれています。
白を基調としたおしゃれなたたずまいで、縁日を除き7時から14時50分まで拝殿に上がることができます。

静かに手を合わせると、本殿とはまた違った穏やかな空気を感じられます。

大岡廟——出世運・仕事運のパワースポット

大黒天のすぐ横にある大岡廟には、名奉行・大岡越前守が眠っておられます。
40歳という異例の若さで南町奉行に抜擢されたことから、出世運・仕事運のご利益で知られています。防犯防災の守護をお願いする方も多い場所です。

七福神めぐり——境内だけで七柱コンプリート

豊川稲荷東京別院のうれしいポイントは、境内の中だけで七福神すべてをお参りできること。
授与所で専用の色紙を購入し、それぞれの七福神さまの前にあるスタンプを集めていきます。最後にご祈祷受付所で日付を記入してもらえば、自分だけの七福神めぐりの証が完成します。

三神殿——肩こりに効く?お稲荷さま

赤い鳥居の先に三つ並んだ祠が三神殿。
中央に商売繁盛の宇賀神王、右手に健康守護の太郎稲荷、左手に円満な対人関係をもたらす徳七郎稲荷がお祀りされています。
太郎稲荷には肩こりが治るというユニークなご利益も伝えられていて、デスクワーク女子にはうれしい話です。

子宝観音・子だき狐——授かりたい方へ

山門を入ってすぐ右手に子宝観音、本殿奥の参道には子だき狐が鎮座しています。
子だき狐を撫でながら祈願すると子宝のご利益があるとされ、5月には安産や子どもの成長を願う「子宝観音祭」も開催されます。

霊狐塚・千本幟——圧巻の光景

駐車場近くの霊狐塚には、三段の八角大理石の上にたくさんの狛狐が整然と並び、独特の空気感を醸し出しています。
そして境内各所に立ち並ぶ千本幟は、奉納すると1,000日参拝したのと同じご利益があるとされています。授与所で受付をして、自分の手で願いを書き入れるのがポイントです。

御朱印・授与品・おみくじ

御朱印は山門を入って右手の稲荷会館(法輪閣)でいただけます。受付時間は7:00〜16:00(手書きは10:00〜15:00)、御朱印代500円。
御朱印帳は手水舎近くの授与所で1,500円にて頒布。本山のお坊さまが知恵を出し合ってデザインしているとのことで、季節の特別御朱印も見逃せません。

おみくじは大黒天さまのところにあり、きつねみくじ・男みくじ・女みくじ・誕生日占いなど種類豊富。男みくじ・女みくじには一言お守りが入っていて、Snow Manが引いたことでも話題になりました。

参拝を終えて

この日は朝から一日中雨の予報で、正直どうしようかなと迷ったのですが、結果的に参拝できるタイミングに恵まれて本当によかったです。
豊川稲荷東京別院では別の友人も合流して、みんなで一緒に境内を巡りました。

午前中に参拝した馬橋稲荷神社も「お稲荷さん」、そしてこちらの豊川稲荷も「お稲荷さん」。同じように思われがちですが、実は祀られている神様はまったく別の存在です。
馬橋稲荷は神道の宇迦之魂神を祀る伏見稲荷系の神社、豊川稲荷は曹洞宗の寺院で仏法守護の善神・豊川吒枳尼眞天をお祀りしています。
参拝の作法も違っていて、馬橋稲荷では二礼二拍手一礼、豊川稲荷では合掌一礼。
同じ「お稲荷さん」でもルーツが神道と仏教で全然違うんだということを、一日で両方巡ったからこそ肌で感じることができました。

そして吒枳尼天さまには、実はちょっと怖い一面もあります。もともとはインドの「ダーキニー」という夜叉神で、人の死期を六ヶ月前に察知し、その心臓を喰らうとされた恐ろしい存在でした。
それが密教の世界で大日如来の教化を受けて善神へと転じ、日本に渡ってからは白狐に跨り稲穂を持つ天女のお姿で信仰されるようになったのです。
戦国時代には「ダキニの法」と呼ばれる秘術が天下取りの祈祷に用いられたともいわれ、織田信長や徳川家康といった武将たちが深く帰依した背景には、この圧倒的な霊力への畏怖があったとされています。
だからこそ、吒枳尼天さまへのお参りは中途半端な気持ちではなく、真心を込めて向き合うことが大切なのだと感じます。
ご利益が強い分、礼を欠けばそれだけのお返しがあるともいわれていて、融通金を一年後にきちんとお返しする慣わしや、叶稲荷で他人の不幸を願ってはいけないという教えにも、その畏れが込められているように思いました。

そんな力強くも畏れ多い吒枳尼天さまが、大黒天という福の神のお姿にもなって私たちに寄り添ってくださる。
怖さと優しさの両面を持つからこそ、豊川稲荷のご利益は本物なのだと実感しました。

豊川稲荷の魅力は、境内だけで七福神を全部巡れてしまうところも大きいです。
叶稲荷で悪縁を切り、愛染明王で良縁を結び、融通稲荷で金運をいただき、大黒天さまに福を授かり、七福神のスタンプまで集められる。
赤坂見附駅から徒歩5分というアクセスの良さで、これだけのご利益スポットが凝縮されているのは本当にすごいと思います。

授与所のあたりに並ぶ献灯提灯には芸能人のお名前がずらり。
芸事上達のご利益があるといわれるだけあって、テレビで見かけるあの方やこの方のお名前を見つけるたびに友人と「あっ、この人も!」と盛り上がってしまいました。

お狐さんが大好きな私にとって、境内のあちこちで出迎えてくれる狛狐たちはたまらない存在で、三神殿の参道にずらりと並ぶお狐様の前では思わず足が止まりました。
蝋燭を求めてお供えさせていただいたときは、雨音の中で揺れる小さな炎を見つめながら、ここに来られてよかったなと心からそう思えて、胸の奥がほくほくと温かくなりました。

 

境内茶屋でひと休み

境内の車門・駐車場の方には茶屋が三軒(家元屋・美吉・菊屋)あり、名物の稲荷寿司や冷やし甘酒(350円)、五目いなり寿司(1個170円)でほっとひと息つけます。
お供え物もこちらで購入できるので、参拝前に立ち寄るのもおすすめです。
今回は菊家さんで購入させてもらい、どの神様にはどのお供えがいいか?など細かく教えてくださいました。

弁天様:たまご
お稲荷さん:お揚げとお餅
大黒天様:飴の盛り合わせ
どの神様にもおすすめなのは、お酒だそうですよ👂

豊川稲荷東京別院 基本情報

項目内容
正式名称宗教法人 豐川閣妙嚴寺 東京別院
宗派曹洞宗
ご本尊豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)
所在地東京都港区元赤坂1-4-7
TEL03-3408-3414(電話受付 8:30〜16:00)
開門時間5:00〜20:00
御朱印受付7:00〜16:00(手書き 10:00〜15:00)
アクセス東京メトロ銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」B出口 徒歩5分 / 有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町駅」7番出口 徒歩5分
駐車場約8台(境内奥)
縁日毎月1日・22日
公式サイトhttp://www.toyokawainari-tokyo.jp/

 

ご利益まとめ——豊川稲荷東京別院で叶うこと

豊川稲荷東京別院は一つの境内の中で驚くほど多彩なご利益をいただける場所です。
商売繁盛・家内安全・福徳開運をはじめ、叶稲荷での悪縁切り、愛染明王での良縁結び、融通稲荷での金運上昇、大黒天さまの招福、大岡廟の出世運・仕事運、子宝観音の子授け、さらには芸事上達まで。
悪縁を断って良縁を結ぶ流れを一度の参拝で完結できるのは、女性にとって本当にありがたい場所です。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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